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癌といえば、どの部分の癌を思い浮かべますか?

なかなか鼻の癌を想像した方はいらっしゃらないと思います。

そこでここでは鼻にできる癌について紹介していきたいと思います。

目次

  • 鼻の癌を知る前に・鼻の形状を知る
  • 鼻腔と副鼻腔のしくみ
  • 鼻に癌ができるということ
  • 鼻の癌の症状
  • 鼻の癌の治療

鼻の癌を知る前に・鼻の形状を知る

鼻とは
鼻(はな)は、動物の器官のひとつで、嗅覚をつかさどる感覚器、そして呼吸をするための呼吸器である。餌の臭いを嗅ぐ点で、口の補助的役割も勤める。

鼻のしくみは、外鼻(がいび)、鼻腔(びくう)、副鼻腔(ふくびくう)に分けられます。

外鼻(がいび)は顔についているのが見える鼻の側、つまり外観です。

鼻の中の穴を鼻腔(びくう)といい鼻腔と交通する、顔面の骨の中にある空洞(くうどう)を副鼻腔といいます。

今回とりあげる「鼻の癌」はこちら鼻腔と副鼻腔にできる癌のことです。

鼻腔と副鼻腔のしくみ

それぞれの働きや役割は次のようになります。

その1:鼻腔

鼻毛が生えていて、吸い込んだ空気の中の大きなごみを取り除くはたらきをしています。

その2:副鼻腔

顔の骨には色々な空洞があります。

鼻腔を囲むようにしてある空洞が、この副鼻腔です。

副鼻腔の内側にも鼻腔と同じように粘膜と線毛があって、ゴミなどを外へ出す働きがあります。

自然口と呼ばれる換気管で鼻腔とつながっており、それぞれ「上顎洞」「篩骨洞」「前頭洞」「蝶形骨洞」と名称があります。

「副鼻腔炎」と呼ばれる膿のたまる病気も上顎洞の空間に、膿がたまることをいいます。

鼻に癌ができるということ

鼻の癌とは、鼻腔にできれば鼻腔癌、副鼻腔にできれば副鼻腔癌と呼びます。

特に「鼻の癌」としては先の大きな空洞のある「上顎洞」にできることが多くそれは「上顎癌」といいます。

上顎洞内に癌がとどまっている場合は症状はでないので、この段階では、癌が見つかることは極めて珍しいようです。

上顎洞の骨を破壊して癌が周囲に広がると、それに寄る症状がでてきます。

上顎からの広がる方向

その1

前方に広がると、頬が腫れてきます。

下方にひろがると、上顎に出てきて上の歯が浮いてくるようになります。

内方に広がると、鼻腔に出てきて鼻づまりや鼻出血の原因となることがあります。

この前と下と内側に広がる鼻の癌は、治療しやすく治療の成績もよいといわれています。

もし鼻の癌になったとしても、こちらへの広がり方であればお医者様にお任せして、治療にのぞむことができます。

その2

上に広がると、眼窩に入り込み、視力に障害を受けたり眼球が突出したりします。

上顎洞の後方に入り込むと、脳との境の骨を破壊して頭蓋内に入ってきます。

このように眼の側に癌が進むと、眼球を切除など外見的にも難しい面が出てきます。

脳の方面へ進むと、手術が難しくなり治療成績も悪くなります。

鼻の癌の症状

もしも鼻の癌になったら、どんな症状が出るのでしょうか。

癌のなり始めで、癌になった場所にだけ腫瘍がある場合は特別な症状は出ません。

そのうち、進行してどちらの方向へ進むかで出てくる症状が違ってきます。

その1:内側

がんが内側に向かって進展してくると、鼻づまりや鼻出血、悪臭のある鼻汁がでたり、頭痛が続いたりします。

その2:上側

がんが上方に進展すると、一般に眼の症状が出現します。

眼球周囲の骨が破壊され、眼球が押されて上転し、眼が突き出すような現象が起こります。

物が二重に見えたり、視力が落ちてきます。

その3:下側

がんが下方に進展すると、上顎や口腔内に浸潤し異常がでてきます。

歯痛や歯茎が腫れたりします。

その4:前側

がんが前方に進展すると、顔の皮下組織に浸潤して顔面が痛みや痺れを伴いながら腫れ出します。

その5:後側

がんが後方に進展し、副鼻腔の後方の骨に浸潤すると、口が開けにくくなったりします。

鼻の癌の治療

まずは異常に気づいたら、耳鼻咽喉科を受診します。

といっても、異常が出た時点は、既に癌の進行状態です。

そのため、初期に無症状という特徴からも普段の鼻のちょっとした疾患(副鼻腔炎や鼻水など)を
放置せずに、きちんと治療に通うことが重要です。

そのうえで気になることがあれば、検査をしてもらいましょう。

治療は、化学療法と放射線療法、さらに外科手術などを行う
ことになります。

医療の進歩により現代は鼻の癌は減っているという見方があるようです。

ですが、気づいたときには、遅いこの鼻の癌。

普段から鼻を健康に保ち過ごしてくださいね。