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精液に血が混じると、とても驚きますよね。

これは血精液症というものです。

ここではその血精液症というものがどういうものであるか、また治療法について紹介していきたいと思います。


目次

  • 血精液症とは
  • 血精液症は痛いの?
  • 血精液症の治療法
  • 最後に

血精液症とは

精液に血液の混入があると、精液が赤くなります。

この状態を「血精液症」と呼びます。

精液液状成分の大部分は、精のうおよび前立腺の分泌物が占めていますので、出血部位は多くの場合は精のうまたは前立腺です。

出血の時期によっては血の塊になったり、どす黒くなる場合もあるようです。

逆に時期が新しい場合は鮮血色になります。

射精時に痛みを伴った場合は炎症している可能性があるようです。

血精液症の原因

精のうまたは前立腺の炎症や、うっ血などの局所の循環障害が比較的多いです。

他の原因として考えられるのは、精子輸送路(精巣・精巣上体・精管・精のう・前立腺)の腫瘍、のう胞、結石などが挙げられます。

また、血液凝固異常(血が止まりにくい)や血管が脆弱(もろいこと)のため出血しやすい状態の場合、射精時のいきみで精のうの微小血管から出血することがあります。

精液に血が混じるので検査を行いますが多くの場合、異常が確認できないようです。

そういう場合は特発性血精液症と診断されます。

血精液症は痛いの?

精液に血が混じると聞いただけで痛々しいのですが、痛みはあるのでしょうか。

なんと血精液症は、成人男性には珍しくない疾患で、40歳前後に多く、普通は痛みを伴わないようです。

ただし、心配ならば病院へ行きましょう。

続いたら病院へ

血精液症は、薬では効果がなく、大抵は数週間で自然に治ります。

ただ、長く続く場合は精密検査が必要なようです。

精液に血が混じって病院に行くとどんな検査をするのでしょうか。

血精液症の検査

検査では、精液や尿の検査、肛門(こうもん)から指を入れて前立腺や精のう腺を触診する直腸診などが行われます。

画像診断によって、膀胱(ぼうこう)を含め、前立腺や精のう腺の状態を確認することもあります。

これらの検査で原因となった病気が判明すれば、それに対する治療を行います。

最近は、前立腺がんの検診が行われており、がんの疑いがあると、前立腺と精のう腺に針を刺して生検を行うが、この検査で出血すると血精液症が長く続きます。

以上が検査の方法です。

精液に血が混じると最悪ガンの可能性もあるようなので、精液に血が混じる事が続くようであれば一回検査を受ける事をオススメ致します。

血精液症の治療法

血精液症になってしまった場合どんな治療法があるのでしょうか。見ていきましょう。

その1:自宅療法

血性精液の原因によって、自宅で自分で治療することができる場合があります。

根底にある原因によって医療処置が必要な場合は、患者に適切な治療法を決めます。

外傷の結果、精液に血液が混じる場合は、休息して、体が治癒するのを待つことが有用と思われます。

また鼠径部に腫脹がある場合は、患部に氷を当てることができます。

その2:医療ケア

血性精液が感染による場合は、医師はおそらく抗生物質を処方するものと思われます。

精液中に血液が混じるのが泌尿生殖路の閉塞によって引き起こされている場合は、手術が必要な場合があります。

閉塞が膀胱結石の結果の場合は、石は手術して除去しなければならないかも知れません。

血液が精液中に混じる原因が、がんの場合は、がん専門医を紹介され、がんを治療する最良の手順が決められます。

年齢に応じて血精液症の診断が異なる場合があります。

血精液症で診察を受ける

その1:40歳以上の場合

40才以上の男性は前立腺がんのような疾患を発症するリスクが高くなります。

このため、精液中に血液の混入を発見した場合は医師に相談する必要があります。

医師はできるだけ早く血液混入の原因を調べることを勧めると思われます。

その2:40歳未満

40才未満の方で、血性精液以外の症状がない場合は、しばらく待ち、血液が自然に消えるかどうか様子を見ます。

血性の状態が続く場合、または痛みや発熱などの他の症状が出始めた場合は、医師に受診します。

最後に

いかがでしたでしょうか。

この血精液症は基本的には自宅で安静にしていると治るようです。

ですが、続くようでしたら病院に行くことも重要です。