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尿検査の結果で尿素窒素が低かったということもあると思います。

尿素窒素が低かった原因とはいったい何なのでしょうか。

ここでは尿素窒素が低くなる原因について紹介していきたいと思います。

目次

  • ① 尿素窒素が低い原因(1)「肝障害(重度)」
  • ② 尿素窒素が低い原因(2)「蛋白摂取量の減少」
  • ③ 尿素窒素が低い原因(3)「妊娠」
  • ④ 尿素窒素が低い原因(4)「尿素窒素の生理的変動」
  • ⑤ 最後にまとめ!尿素窒素が低い原因!

① 尿素窒素が低い原因(1)「肝障害(重度)」

アンモニアから尿素に変換される作業の多くが肝臓でおこなわれるため、重度の肝障害が起こると、この変換作業も障害されるため、低い値となります。

肝臓も、物言わぬ臓器と言われ、症状がなかなか出にくい臓器の一つです。

自覚症状が無いのにいつの間にか進行していて、だるいなど体の疲労感があったり、尿の色が濃くなったり、腹痛や吐き気などに見舞われたりします。

尿素は主にアンモニアを分解した末に出る物質です。

そのため、肝臓で行われるはずのアンモニアの解毒が滞っているとすればこれは大問題です。

アンモニアは強い神経毒性を有するため、これが滞留した状態は体に大きな悪影響を及ぼし、長期にわたる高アンモニア血症は肝性脳症というアンモニアによって脳を冒されることによる脳障害を発生させます。

② 尿素窒素が低い原因(2)「蛋白摂取量の減少」

蛋白の摂取量が減少すれば、その分尿素の作られる量が減りますので、低い値となります。

ただし、低尿素窒素となるほどタンパク質が不足した状態は体に非常によくないということも間違いありません。

妊娠時にもタンパク質が胎児側に送られて使われることにより、母体側がタンパク質不足となり低尿素窒素となることもままあります。

この場合、タンパク質摂取量が足りていないと考えられます。

③ 尿素窒素が低い原因(3)「妊娠」

妊娠などによっても尿素窒素が低くなることはあります。

その理由は胎児にタンパク質を持って行かれてしまうためで、低くなるメカニズムとしてはタンパク質摂取不足と同一です。

④ 尿素窒素が低い原因(4)「尿素窒素の生理的変動」

その1:性別による変動

男性の方が女性よりもやや高い値となる傾向があります。

その2:日内変動

日中高く、夜低い傾向があります。

⑤ 最後にまとめ!尿素窒素が低い原因!

いかがでしたでしょうか。

このように、尿素窒素が低い原因はさまざまあります。

原因はさまざまなので、尿素窒素が低かったときは、再検査を行うとよいでしょう。