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お腹を押すと痛い気がする…そんな方もいらっしゃると思います。

これは何かの病気ではないかと心配になりますよね。

そこでここではお腹を押すと痛い原因と考えられる病気などについて紹介していきたいと思います。

目次

  • お腹を押すと痛い原因
  • お腹を押すと痛い症状に隠された病気
  • お腹を押すと痛い時の対処法
  • お腹を押すと痛い時はどうすればいいのか?

お腹を押すと痛い原因

お腹を押すと痛い症状の原因とはなんでしょうか?

それはいくつかあります。

その1:便秘 or お腹を壊しているかも

お腹を押すと痛い、という場合にはまず、病気ではなく単純に内臓の機能が低下している事が考えられます。

便秘になると、老廃物がお腹にたまり腸の神経や血管を圧迫させ、また、有害なガスも発生するので、腸の働きが鈍くなってしまいます。

その2:過敏性腸症候群

精神的なストレスや疲れによって、過敏性腸症候群になっているかもしれません。

過敏性腸症候群は腸の機能が低下し、下痢や便秘、腹痛が慢性化する事もあります。


さて、お腹を押すと痛い状態でこれらの原因に当てはまらないケースは病気のサインかも知れません。

お腹を押すと痛い症状に隠された病気

次にお腹を押すと痛いことに隠されている病気を見ていきましょう。

お腹を押すと痛いのはどこかに病気が隠れているサインです。

その病気を部位ごとに見ていきましょう。

みぞおちが痛い(急性的)

・食べ物を飲み込むと痛い。
・胸やけがする。 

➡胃炎,胃・食道逆流症(逆流性食道炎を含む),食道裂孔ヘルニア


・吐き気や嘔吐の症状がある。
・発熱はない。
・ストレス状態が続いている。
・鎮痛薬を連用している。
・刺激の強い嗜好品を愛飲している。

➡ 急性胃炎


・吐き気や嘔吐の症状がある。 

➡急性虫唾炎(初期),急性胆のう炎


・多量の飲酒
・軽い吐き気
・背中の痛み
・前かがみになると楽になる。
・全身倦怠感がある。
・大酒飲み 

➡急性膵炎


・焼けるような痛みと吐き気 

➡心筋梗塞


この中でも、虫垂炎は特に初期には診断がつきにくい疾患です。

虫垂炎は手術になることもあるため、外科医がいれば日中ならば必ず診察をしてもらいましょう。

また、夜間当直体制の場合でも必ず一声かけておかねばならない疾患です。

破裂して腹膜炎になり緊急手術となることもありますし、腹膜炎となると命にかかわることもあるからです。

胆嚢炎や膵炎は、良性疾患(がんではない疾患)ですが重症化すると命にかかわるため、入院が必要となります。

みぞおちが痛い(慢性的)

・早朝の空腹時・食後に痛みを感じる
・軽い吐き気 

➡慢性胃炎,機能性ディスペプシア


・軽い吐き気
・腰や背中の痛み
・吐血がある
・中高年である 

➡胃・十二指腸潰瘍


・体重の減少
・鈍痛
・食欲不振 

➡胃がん


・全身倦怠感
・軽い吐き気
・食欲不振
・黄疸に伴う鈍い痛み

➡ 肝炎・肝臓がん


・痛みが3か月以上継続、繰り返す
・軽い吐き気
・背中の痛み
・前かがみになると楽
・全身倦怠感
・大酒飲み 

➡慢性膵炎

わき腹が痛い

・軽い吐き気と嘔吐
・発熱がある
・黄疸 

➡胆嚢炎


・突然の痛み
・吐き気と嘔吐
・右肩へかけての痛み
・油物を食べると悪化する 

➡胆石症


・慢性的に繰り返すうずく痛み
・血尿がみられる
・軽い吐き気・嘔吐
・発熱がある
・背中の痛み
・たたくとひびく
・歩くとひびく

➡尿路結石


・突然、左側腹部に痛みを感じる
・下血がみられる
・吐き気や嘔吐を伴うこともある 

➡虚血性大腸炎※ただし、症状はこれに限定されない


・軽度から中等度の間欠的な痛み
・排便により軽快 

➡慢性便秘症

下腹部・恥骨上部が痛い

・突然発症
・吐き気・嘔吐から発症
・痛みは時間とともに強くなる 

➡虫唾炎,上行結腸憩室炎


・鈍痛
・便秘
・軽い発熱があることも

➡ 移動性盲腸


・下痢を伴ううずく痛み 

➡S状結腸憩室炎


・発熱がある
・突然発症
・慢性的なうずく痛み
・下痢
・軽い吐き気・嘔吐 

➡急性腸炎,慢性腸炎


・生卵を食べた後の突然の発症 

➡特にサルモネラ食中毒


・粘血便性の下痢 

➡特に腸管出血性大腸菌,O157,食中毒,赤痢


・粘血便
・反復性の下痢 

➡潰瘍性大腸炎


・血便,下痢,便秘を繰り返す
・重度の便秘が続く
・中高年に多い 

➡大腸がん


・突然の血尿,うずく痛み,冷や汗,嘔吐 

➡尿路結石


・頻尿
・排尿有痛
・血尿

➡ 膀胱炎


・初めに血尿の症状がみられる
・排尿痛
・排尿障害
・男性に多い 

➡膀胱腫瘍


・発熱がある
・吐き気・嘔吐
・おりものの増加

➡子宮付属器炎


・悪寒,ふるえを伴う
・発熱がある
・嘔吐
・激しい下腹部痛 

➡骨盤腹膜炎


・月経開始数日前から月経2日目までの持続性の月経痛
・月経1日目に最も痛む 

➡子宮内膜症


・運動や性交後の突然の出血 

➡卵巣出血


・頻尿
・排尿有痛
・血尿排尿痛 

➡前立腺炎

お腹を押すと痛い時の対処法

それではお腹が痛いときの対処法をみていきましょう。

その1:お腹を反時計回りにさする

お腹に大きな円を描くように反時計回りに撫でてみましょう!

5分ほどさすり続けると徐々にキリキリとした痛みが和らいで楽な気分になれます。

小腸から直腸まで時計回りに配置されているから、反時計回りに刺激を与えることで、活発になっている腸の動きを抑えることができるというカラクリ。

ただし、食中毒やウイルス性の胃腸炎が原因の場合は効果がないからすぐに病院で診察を!

その2:お腹を温める

手でお腹をさすることや上着を羽織ることでお腹を温める方法。

夏のクーラーや冬の寒さのような冷え性からくる腹痛の場合、お腹や腰を温めると痛みを和らげることができます。

冬ならカバンの中に入っているカイロを取り出して温めると効果的!

その3:ちがうことを考える

お腹が痛くてどうしようもないときでも、腹痛から意識を反らして別のこと考えると痛みを感じなくなります。

痛みは不安や恐怖などの心理的要因からも増長されてしまうため、お腹の痛みとは違うことに意識を向けると痛みが緩和できますよ。

と言ってもなかなか頭で腹痛のこと考えないのは難しいもの。

そんなときは足先に力を入れてみると効果的!

また、頬や太ももをつねって刺激を与えるとお腹の痛みを鎮めることが可能に!

その4:深呼吸をする

お腹に手を当てながら深く大きく呼吸をしてみましょう。

深呼吸で酸素をたっぷりと体に取り込んで気持ちを落ち着かせるのと、手をあててお腹の血行がよくなることで、痛みから解放されますよ。

その5:ツボを押す

腹痛を抑えるのにオススメなのは合谷(ごうこく)と言われているツボ:手の甲を上にして親指と人差し指の間にある骨の付け根から少し人差し指側の上にあります。

触ると“くぼみ”を感じられるところが合谷!

このツボをもう片方の手の指でグリグリと小さな円を描くようにしてマッサージしてあげるとお腹の痛みが軽減されていきますよ。

この合谷というツボは、痛みを抑えてくれる代表的なツボで、腹痛だけでなく頭痛や歯痛などさまざまな痛み抑えることができる優れもの。

覚えておくといざと言うときに役立ちますね。

以上が簡単に出来るお腹を押すと痛いケースでの対処法です。

覚えておいてお腹を押すと痛いケースに利用しましょう。

お腹を押すと痛い時はどうすればいいのか?

いかがでしたでしょうか。

このようにお腹が痛くなる原因はさまざまあります。

病気の可能性も否定できませんので、おかしいなと思ったら病院に行きましょう。